
韓国旅行の際には、ソウルや釜山といった定番都市だけでなく、少し足を伸ばして個性豊かな街を訪れてみるのもおすすめです。今回は、韓国南部の港町・釜山から少し北上した「栄州(Yeongju)」という静かな街にある、歴史と現代が融合する魅力的な観光スポット「羅星塔(Naseongta)」をご紹介します。
羅星塔は、16世紀に建てられた朝鮮時代の石造りの塔で、高さ約23mを誇ります。その名前は、「羅漢星」という天体の名前から由来していると言われています。塔の構造は非常にシンプルですが、その中に込められた歴史と信仰の深さが感じられます。
歴史を刻む塔の構造と建築様式
羅星塔は、四角形の基礎の上に八角形の身舎が積み上げられ、頂上には宝瓶型の屋根が乗っています。石材はすべて近郊の岩石から採取されたもので、当時の技術力の高さを物語っています。塔の外壁には精緻な彫刻が施されており、龍や鳳凰などのモチーフが見られます。特に、塔の南側にある「羅星図」と呼ばれる彫刻は必見です。これは、羅漢星を象徴する星図で、当時の天文学の知識の高さがうかがえます。
展望台からの絶景とロマンチックな夕暮れ
羅星塔の魅力は、その歴史的な価値だけではありません。塔の上からは、栄州の街並みと遠くには「太白山脈」を望むことができます。特に夕暮れ時は、空が赤やオレンジ色に染まる幻想的な景色が広がり、ロマンチックな雰囲気を醸し出します。
周辺の観光スポットも充実
羅星塔の近くには、歴史的な建造物や自然豊かな公園など、見どころがたくさんあります。
観光スポット | 概要 |
---|---|
栄州歴史博物館 | 栄州の歴史と文化に関する展示が行われています。 |
徳水亭 | 静かな庭園で、お茶を楽しみながら景色を堪能できます。 |
太白山国立公園 | ハイキングや登山を楽しめる自然豊かな公園です。 |
旅行情報
- アクセス:釜山駅からバスで約1時間
- 入場料:無料
- 開館時間:午前9時~午後6時(冬季は午後5時まで)
羅星塔は、歴史を感じながら美しい景色を楽しめるスポットです。栄州を訪れる際には、ぜひ足を運んでみてください。